屋外種(タカラダニ)


学名

Balaustium mutotum(Hermann)

特徴

成虫は1.0〜2.7mmほどで、多くは朱赤色をしている。
体はおびただしい数の毛で覆われており、顎体部が大きい。
幼虫は卵形で、赤ないし赤橙色で大きさは0.5mm前後。

他のダニと同様に、卵、幼虫、若虫をへて成虫になるが、
若虫は第1、2、3期があって、第1、第3若虫は静止期である。

行動は活発で、日当たりがよく、
岩上あるいは石ころだらけの草もまばらにあるような場所に棲息している。
成虫はコンクリートの壁やブロック壁をよじ登って屋上にも達する。
餌として何を求めているのかは不明ですが、
一説では花粉を食べているのではないかと言われている。
タカラダニの生態についてはまだよくわかっていない。

大阪付近では6〜7月の晴天日のコンクリート上に見かけることがあるが、
人体には全く無害である。

対策法

有機リン系の薬剤を使って残留処理をすれば良い。

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このページを作成するに当たり、

「原色図鑑
 衛生害虫と衣食住の害虫」

(安富和男・梅谷献二共著
 全国農村教育協会発行)

「都市害虫百科」
(松崎沙和子・武衛和雄共著
 朝倉書店発行)

の内容を引用させて頂きました。